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WHITE NOTES

主にトッテナムホットスパーの分析

トッテナム×ストークから見る、ポチェッティーノの引き出し

スパーズスタメン(4-2-3-1):ロリス、ウォーカー、アルデルヴァイレルトフェルトンゲンデイビス、ワニャマ、ダイアー、エリクセン、デレアリ、ソンフンミン、ケイン

ストークスタメン(4-3-3):ギブン、キャメロン、ショウクロスマルティンスインディ、ピータース、ウォルタースアレン、ウィーラン、インビュラ、アルナウトヴィッチ、ボニー

・スパーズ対策のテンプレート

スパーズは基本的に自陣でボールを保持するが、前半、特に開始直後はハイプレスでスタートしたストーク。

DFラインとボランチに1トップ、サイドハーフインサイドハーフが突撃してスパーズの時間を奪う。スパーズのシステムは昨シーズンのメインである4-2-3-1だが、ボランチのダイアーワニャマコンビはどうしても組立てで連携、能力共に優れているわけでは無いので有効な策と言えるだろう。

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ハイプレスを行う時、後方のDFはマンマークぎみに押し込むケースが多い。この試合の前半ではピータースがエリクセン、両CBもデレアリとケインに厳しくアプローチするシーンが目立ち、縦パスを受けても刈り取られる傾向にあった。

前々からこのような強いプレッシングをスパーズは苦手としている。色々な理由はあるが、一番はデンベレのようなプレスを掻い潜るドリブルだったり、パス&ムーブでスペースを作るボランチがいない事が大きい。ビルドアップの整備はできているが、ハイプレスで時間を消されると厳しく、下がってボールを受けたがるケインにボールが入っても時間を作る前にボールを奪われる、というのがテンプレート。

この試合もそんな感じ。ソンフンミンが開いてデイビスが絞る、エリクセンが下がる等の細かい動きもあったが、機能しているかと聞かれてると微妙だった。

その状況を打破したのがデレアリ。ドリブルで持ち上がりつつターンでいなし、右サイドのエリクセンにサイドチェンジ、スペースを受けたエリクセンが結果としてチャンスを作り、中央のソンフンミンへの高精度のラストパスを出すことに成功した。デレアリは段々と周りを活かす技を習得し始めている。

デンベレ不在への答え

今シーズン、ポチェッティーノは昨シーズンの4-2-3-1とは違うシステムを二つ使っている。新加入のヤンセンとケインを前線で組ませた4-4-2と、デレアリを低めのインサイドハーフで起用する4-3-3(4-3-2-1)。

ストーク戦の後半も4-3-3を使った。

詳しく見ていくと、ワニャマに変えてラメラを投入し、エリクセンをトップ下、デレアリをボランチに配置するが、攻撃時はデレアリがガンガン前に上がる。普段は2ボランチが後ろにいることが多いが、前の枚数を1枚増やす狙いがあることが分かる。

こうした修正は、崩しの多様化に繋がっていた。中盤、またはサイドの1枚が相手のSB裏にランニングしてもサイド、中、前に人が残っている分SB裏へのランを多発してもバランスが崩れず、それによりストークの中盤をより押し込むことに成功。常に両サイドに人を置いて、SBをパスの出し手に設定しているように見えた。

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SB裏にランニングする崩しの何が有効かというと、相手のボランチ、CBのどちらかを動かす事ができる事が挙げられる。ボランチがついていけばバイタルが空くし、CBがついてくれば中央のCB間のスペースが空いてクロスが通りやすくなる。デレアリだけでなくソンやシソコもそのスペースに走っていたので、チームとしての狙いがあったと予測している。

・結論

CLを戦う今シーズン、より色々な選手を起用する必要性があり、新しく試用している4-4-2や4-3-3が機能するとよりスムーズな試合運びができそう。